2023年新春の挨拶

明けましておめでとうございます。

当研究室は2015年7月に発足し、8回目の正月を無事迎えることができました。この場を借りて、旧年中お世話になった方々にお礼を申し上げます。

昨年2022年は、私たちの研究室が所属する「ニューロサイエンス学位プログラム」が発足して3年目となりました。感性認知脳科学専攻で培ったものを基礎として、大学院組織としての機能の充実が、より一層進んだと思います。組織に所属する教員の数も増え、より細やかな大学院教育が可能になりつつあります。今後もより洗練されたものへの昇華されていくものと期待しています。コロナ禍の影響はまだまだありますが、国内外からの受験者数が増えつつあり、神経科学の専門家を目指す学生が今後さらに参加してくれることを願っています。

フロンティア医科学学位プログラムは、国内に先駆けて設置された医科学修士課程です。現在は、磯辺 智範 プログラムリーダーの下、学内の医療科学類や生物学類人間生物学コースをはじめとして優秀な学生が集う場となっています。医科学の基礎と応用を取り扱う高度な教育研究を通して、医科学に関する幅広い知識をもち、優れた学術研究を計画実行できる研究者の錬成を目指しています。

医学学位プログラムは医学全般に関する広い視点をもって学術研究を行い、研究成果を広く社会に還元できる人材を養成するプログラムです。ヒトの一生で生じる生命現象の包括的・根本的理解や、その中で生じる疾病の克服に向けた予防・診断・治療の開発が含まれています。この学位プログラムでは、修士課程や医学類6年間で学んだことをより深化させ、優れた医学・生命科学研究者となることを全力でサポートします。

学類教育では、武井が医学群医学類長を拝命しました。昨年の医学群の講義・実習は、オンラインとオンサイトを融合して実施されました。講義のアーカイブ化や講義資料の電子化により、学生にとって学びやすい環境が形成されたと思います。医学類の学生にとって、解剖学実習は人体の構造を学ぶとともに、大学生から医学生に意識が変革される重要な機会です。2022年も関係者の皆様のご協力を得て、例年通り実習を行うことができました。ご協力に感謝いたします。当研究室が主担当である解剖学実習では新たにTA制度を導入し、先輩によるM2学生の指導体制の構築を目指しました。ICT化の試みも行い、今年はより一層の充実を図る計画です。献体事務室には、2022年4月から水谷慶が新たに職員として加入しました。変化が激しい医学教育の中にあって、本学の解剖学教育の制度設計を継続的に模索していきたいと考えています。

研究室内では、2022年3月に中国からの留学生が修士課程を修了し、就職しました。また4月から増田知之准教授が当研究室に参加しました。医学類の研究室演習参加学生や生物学類の卒業研究生、海外からの研究生を新たに迎え、若い力とともに研究の充実を図っています。現在も、学類生・大学院生・研究員の参加を募っています。当研究室で研究を行ってみたい方は、ぜひご連絡ください。

2023年も研究活動と教育が滞りなく進むよう、さらなる工夫を重ねる所存です。先任の先生方が構築してきたもの、これまでに蓄積したものを糧として、新たな未来を開拓したいものです。

本年も、ご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

2023年 初春 解剖学・神経科学研究室 スタッフ一同

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