『医学教育』誌に研究医養成教育の実践についての記事が掲載されました

筑波大学医学群医学類における研究医養成教育の実践についてまとめた論文が、日本医学教育学会の学術誌『医学教育』に採択され、2026年10月刊行の第57巻第5号に掲載になりました。


自主性を尊重する「選択制研究室配属モデル」による研究医養成—筑波大学医学類における30年間の教育実践.

佐々木哲也*、森川桃、岩田卓、武井陽介. 医学教育. 2026;57(5): 1–6.

筑波大学医学類は, 1995年の新医学専攻, 2011年の研究医養成コース, 2024年のアカデミア・コースを通じ, 学部入学時から卒後大学院進学までを接続する研究医養成体制を構築してきた. 中核は, 医学部6年間を維持しつつ学生が研究室を選ぶ「選択制研究室配属モデル」である. 本稿では30年間の設計, 実施, 履修実績と課題を報告する. 本モデルは自己決定理論の観点から自律性を支援する設計と解釈できる. 研究室演習履修者は2010年度の23名から2022年度の61名へ増加し, 新医学専攻は2010〜2025年度に年1〜16名で推移した. モデル・コア・カリキュラムが研究室配属等を全学生対象の学修項目としたことを踏まえ, 短期の全員体験と選択的深化を組み合わせるハイブリッド型を提案する.

私たちの研究室に、研究室演習および新医学専攻で所属してくださっている医学類学生に感謝します。研究室では、教えれば教えるほど(想像以上に)成長するので、「教育することの喜び」をスタッフに魅せてくれます。長期間の解剖実習は準備も実行も大変ですが、眩しいほどの才能に巡り合えることは嬉しいことです。

「士別三日、即更刮目相待」
(士、別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべし)

「君子三日会わざれば、刮目して待つべし」とは、人は短い期間でも大きく成長することがあるため、久しぶりに会った相手を過去の印象だけで判断せず、新しい目で見直すべきだ、という意味の言葉です。「刮目」とは、文字どおりには「目をこすってよく見る」という意味で、転じて先入観を捨てて注意深く見ることを表します。

この言葉は、中国の三国時代の呉の武将・呂蒙にまつわる故事に由来します。呂蒙は勇猛な武将でしたが、君主の孫権に学問を勧められ、熱心に勉強するようになりました。後に重臣の魯粛が呂蒙と話したところ、その知識や見識が以前とは比べものにならないほど高まっていたため、大いに驚きました。その際、呂蒙が「士別れて三日なれば、即ち更に刮目して相待すべし」と答えたとされています。この故事は、人は努力によって変化し成長する存在であり、その変化を正しく見ようとする姿勢の大切さを教えています。

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