bioRxivにプレプリントを公開しました

RORγtトランスジェニックマウス海馬にみられる免疫応答・小胞体ストレス・シナプス関連遺伝子発現の変化

このたび、私たちの研究成果
“Hippocampal interferon-response, unfolded-protein-response and synaptic transcriptional signatures in RORγt-transgenic mice”
を、生命科学分野のプレプリントサーバー bioRxiv に公開しました。

本研究では、RORγtを発現する細胞群の変化が脳内の遺伝子発現にどのような影響を及ぼすのかを明らかにするため、RORγtトランスジェニックマウスの海馬を対象にRNAシークエンス解析を行いました。

解析の結果、RORγtトランスジェニックマウスの海馬では、インターフェロン応答(interferon response)小胞体ストレスに伴うunfolded protein response(UPR)、さらにシナプス機能に関連する遺伝子群に特徴的な発現変化が認められました。これらの結果は、末梢免疫系の変化と脳内の免疫応答、細胞ストレス応答、神経回路機能との間に関連が存在する可能性を示しています。

RORγtはTh17細胞をはじめとする免疫細胞の分化・機能を制御する重要な転写因子です。一方で、RORγt関連免疫系の変化が脳、とくに神経機能やシナプスにどのような影響を及ぼすかについては、まだ十分に明らかになっていません。本研究は、免疫系と脳機能をつなぐ分子基盤を理解するための基礎的知見を提供するものです。

今後は、今回見いだされた遺伝子発現変化が、神経細胞・グリア細胞の機能や神経回路、さらには行動表現型とどのように関連するのかを詳しく検討していく予定です。

Authors:
Tetsuya Sasaki, Sae Sanaka, Kenyu Nakamura, Suguru Iwata, Momo Morikawa, and Yosuke Takei

Preprint:
Hippocampal interferon-response, unfolded-protein-response and synaptic transcriptional signatures in RORγt-transgenic mice
bioRxiv, 2026

https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.09.13.751197v1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください