夕映えの学園都市に降る青春の流星群

五月下旬のつくば市には、季節がゆっくりと夏へ向かう気配と、学生たちの熱気とが重なり合っています。朝、筑波山の稜線には淡い霞が漂い、その向こうから差し込む光が、学園都市の並木道を静かに照らしています。若葉はすでに深い緑へと色を変え始め、風が吹くたびに梢が揺れ、その葉擦れの音はまるで季節そのものの呼吸のように響いています。

この時期の筑波大学では、宿舎の周辺が少しずつ特別な空気に包まれていきます。平砂学生宿舎を中心に開催される宿舎祭「やどかり祭」は、新入生たちが初めて主体となってつくり上げる祭りとして知られています。模擬店の準備に追われる学生たちの声、資材を運ぶ足音、夕暮れまで続く打ち合わせ。そのひとつひとつが、五月の風景の中へ自然に溶け込んでいきます。やどかり祭は、前夜祭と本祭を含む伝統ある行事として続いており、平砂学生宿舎エリアを舞台に多くの学生や来場者で賑わいます。

夕方になると、空は薄い金色から群青へと移り変わります。模擬店の灯りが一つずつともり始め、焼きそばやたこ焼きの香りが風に乗って流れてきます。遠くから聞こえるバンド演奏や歓声は、静かな研究学園都市の夜に束の間の高揚をもたらします。やどかり祭では、模擬店のほかにもステージ企画や御輿パフォーマンス、火文字演出などが行われ、多くの学生たちの思い出となっています。

夜が深まるころ、筑波山は黒い影となって空に沈み、その麓に広がる街の灯りが静かに瞬いています。祭りの喧騒の向こうには、研究に向かう学生たちの机の灯りもあり、学問と青春とが同じ街の中で呼吸していることを感じさせます。やがて夜空に上がる花火の光は、初夏の風に揺れる若葉を一瞬だけ照らし出し、その眩しさはまるで、二度と戻らない学生時代の輝きを映しているようにも見えます。

気温が高い日が続いていますが、週明けには台風が近づいているようです。某実習は後半に入ります。細かい作業が続きますので、精神と身体を整え、乗り切りたいものです。

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