10月の始まりを想うとき、空気の質がふと変わったことに気づきます。夏の名残をほんの少し感じながらも、朝晩の風はすでに秋の深まりを告げています。木々の葉は色づき始め、街路に漂う金木犀の香りが季節の移ろいを静かに知らせてくれます。
新しい月は、どこか「節目」の感覚を与えます。学期や研究、仕事の進捗を見直し、年末までの道筋を描き直す時期でもあります。10月は「実り」の季節。畑や果樹は豊かな収穫を迎え、人の営みもまた、これまでの努力を少しずつ結実させていく時期です。季節の変わり目に漂う澄んだ空気の中で、心を新たに、今年の後半をどう歩むかを静かに考える――そんな時間を与えてくれる月が、10月の始まりなのだと思います。
本日は学生たちが実験を教えあい、次の実験の構想を練り、学会発表の準備をしていました。スタッフも電気泳動実験を医学類学生に教えようとしましたが、老眼👓のためチップの先が見えませんでした…若い人たちから元気と活力を分けてもらいながら、研究を進めたいものです。





