しずくの詩、初夏の空

初夏の空は気まぐれで、朝の光に希望を抱かせたかと思えば、昼には黒雲が湧き上がり、ぽつぽつと雨粒が落ちてきます。傘を広げる間もなく、衣服に小さな水の模様が浮かび上がります。けれども、激しい雨にはならず、しばらくすれば陽が差し、葉の上の雫がきらりと光ります。その繰り返しが、どこか心を落ち着かせます。木々は雨を受けてより深い緑をまとい、通りの花々は潤いに満ちています。雨音は遠くで囁くように、風とともに去ってゆき、やがて蝉の初音が木陰から漏れ聞こえます。移ろいやすい空模様の中に、初夏の静けさと命の息吹が混在し、ふと立ち止まりたくなる一日です。そんな日には、急がず、焦らず、流れる時に身を委ねてみたくなるものです。

医学類の学生が書いた小文の校正が届いたので確認できたのは良かったです。印刷のフォーマットになると嬉しいです。明日は朝から研究に没頭したいところですが、まだまだまだ落ち着かないです。若い人の強力な才能に期待したいです。

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