本日も朝から教育と研究に邁進しました。夕暮れ時、空がにわかにかき曇り、あたりは昼の光を失いました。やがて、鈍い雷鳴が響き、待つまでもなく大粒の雨が地を叩き始めます。今年は六月から暑さが厳しく、空気は乾ききっていたはずなのに、この大雨がすべてを洗い流すかのように激しく降り注ぎます。舗道には水たまりが広がり、街の灯がぼんやりと揺れて映ります。濡れたアスファルトに漂う土と緑の匂いに、夏の訪れを実感します。これもまた、初夏の風物詩のひとつなのでしょう。雨は不意に、そして容赦なく訪れるけれど、そのたびに季節の輪郭が濃くなり、次第に本格的な夏が近づいてきます。


