梅雨の帳

紫陽花が静かに色づくころ、空はしとしとと涙をこぼし始めます。六月中旬、梅雨の帳がそっと大地を包みます。雨は糸となりて風にたゆたい、昼の光は霞み、木々は濡れて緑を深めます。遠くで時折鳴る雷は、天のつぶやきか、過ぎし日々の名残かもしれません。靴音は水たまりに輪を描き、人々の歩みは少しだけ遅くなります。ですが、心までは曇らぬようにと、傘の下に咲く微笑みが、道行く人を照らす灯となります。静けさの中に、命の息吹は確かに響いています。雨に洗われた空気は澄み、土の匂いが懐かしさを誘います。梅雨とは、ただ湿る季節ではありません。沈黙のうちに季節が育ち、思索が深まる、恵みの時なのです。

医学類の実習は、最終週に入りました。M2学生の方には、その底力を見せていただきたいです。気温が高くなる予報ですので、体調管理もしっかりお願いします。

スタッフが不在がちな研究室を支えてくださる学生・技術職員の皆さんにも感謝です。社会医学実習に参加しているM4の方は遠方での実習、お疲れ様です。協力して、よりよいものも目指して一緒に頑張りましょう!

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