日本の六月は、梅雨に包まれる季節です。しとしとと降り続く雨は田畑を潤し、紫陽花が色鮮やかに咲き誇ります。この雨と湿り気は、日本人の繊細な美意識を育んできたとも言われ、和歌や俳句にも多く詠まれてきました。歴史的には、六月には鎌倉時代の「承久の乱」(1221年)が起こり、後鳥羽上皇が幕府に敗北し、朝廷と武家の力関係が決定的に転じる契機となりました。また、明治時代には六月に「徴兵令改正」(1879年)が公布され、近代国家としての軍制が整備されていきました。風情と歴史が交錯する六月は、しめやかな雨の音に耳を澄ませつつ、過去に思いを馳せるにふさわしい時季ともいえるでしょう。本日は、医学類の学生が医療科学類の学生に実験指導を行いました。3日程度かかる実験ですが、きっと丁寧に指導してくださることでしょう。
