5月の終わり、日本列島は初夏の陽気と春の名残を行き来しています。晴れ渡った空に新緑がまぶしく輝く日もあれば、翌日には冷たい雨が静かに降りそそぎ、肌寒さに身をすくめることもあります。特に雨は梅雨の走りを感じさせ、しっとりと大地を潤しながらも、どこか憂いを含んでいます。朝晩の気温差も大きく、日中は半袖で過ごせても、夜には羽織る物が欠かせません。この時期特有の寒暖差は体調を崩しやすく、人々は衣服の選び方に悩む日々を送っています。けれども、そうした気まぐれな天候が季節の移ろいを実感させ、やがて訪れる梅雨と夏の気配を静かに告げているようにも感じます。五月尽の空模様には、季節の変わり目ならではの豊かな表情があります。本日は、やどかり祭が開催されるはずでしたが、雨のために明日に順延になりました。週が明ければ、また実習や大学院講義で忙しくなります。








