学会に参加

第44回日本生物学的精神医学会年会、第32回日本臨床精神神経薬理学会年会、第52回日本神経精神薬理学会年会、第6回日本精神薬学会総会・学術集会の4学会合同年会(BPCNPNPPP4学会合同年会)に、医学類学生のSさんとスタッフが参加しました。

BCNPPP2022

日本生物学的精神医学会の若手研究者育成プログラム交流会

〇東京大学精神神経科の越山太輔先生「脳波・MRIを用いた精神疾患の病態研究」
統合失調症の中間表現型としてミスマッチ陰性電位(MMN)やγ帯域聴性定常反応(ASSR)といった電気生理学的所見の異常に注目されて研究されていて、これらの所見の異常とヒトの統合失調症患者のMRI所見との関連についても述べられていました。

統合失調症モデルマウスだと中間表現型として用いられる電気生理学的所見はプレパルスインヒビション(PPI)が主であるように思いますが、MMNやASSRを自分の取り扱っているマウスで測定してみるのも面白いかもしれないです。

〇京都大学精神神経科の宮田淳先生「Basics of MRI neuroimaging research and recent topics」
MRIの原理の物理学的な説明から始まり、精神科領域の研究にMRIがどのように生かされているか(fMRIを用いた研究や統合失調症患者の部位特異的な脳体積減少の測定)、そしてMRIを使った研究には偽陽性が多く再現性が低いこと、脳画像と行動の関係を見ようとすると数千人のサンプルが必要になってしまうこと等の問題点について述べられていました。

(報告者:YS)

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