医師国家試験出題基準の改定について (厚生労働省) を受けて、今後の医師国家試験の変化について勉強会を行いました。
医師国家試験出題基準の改定について 「令和6年(第118回)の試験から適用」
医学教育 2022 53(3): 207-213 特集:医師国家試験のコンピューター制の導入の検討
〇医師国家試験改善検討部会の議論とその後の研究から
伴信太朗(愛知医科大学医学教育センター)、鈴木康之(岐阜大学医学部医学教育開発研究センター)

〇医師国家試験におけるIRTを用いたCBT導入の利点と課題に関する検討
久保沙織(東北大学高度教養教育・学生支援機構)

〇動画・音声素材を活用したCBT開発の経験から
松山泰、岡崎仁昭、浅田義和(自治医科大学医学教育センター)
医師国家試験へのコンピュータ試験(CBT) 導入に際しては、コンピュータの特性を活かし、試験と実臨床とで提示される視聴覚情報の異質さを埋めるため、動画・音声付き問題を導入することが望ましい.そのためには適切な動画・音声素材を収集するとともに.その素材を活かした臨床問題を作るノウハウの確立と人材有成とが必要である.筆者らは12年間にわたり動画・音声付CBT問題の開発に挑わり、厚労科研事業河北班研究では.国家医師国家試験CBTトライアルの中で動画・音声付問題を実際に出題し、さらに作問マニュアルや作問ワークショップなどを準備している.本稿ではこれらの経験に基づいて医師国家試験CBT化のメリットと課題とを考察する.
キーワード:コンピュータ試験(CBT). 動画. 音丸. 総括的評価

