大学院生らの記事が掲載されます

フロンティア医科学学位プログラム、医療科学類、医学類の学生たちの記事が「Precision Medicine」誌2025年 12月号に掲載されます。

The Treg–Th17 Balance in the Pathophysiology of Autism Spectrum Disorder (Treg–Th17バランスとASD病態 )

Asumi Kubo1, 2, Kentaro Itagaki1,3, Sae Sanaka1,4, Kenyu Nakamura1,4, Tetsuya Sasaki1, 2*

Abstract

2025年のノーベル生理学・医学賞は、大阪大学の坂口志文先生が受賞された。坂口先生が発見した「制御性T細胞(Regulatory T cell)」は、免疫の過剰な反応を抑える“ブレーキ役”であり、医学研究や臨床の現場で大きな影響を与えている。本総説では、自閉スペクトラム症におけるTreg細胞とTh17細胞の不均衡が、母体の免疫活性化状態の変化を介して発達期脳の回路形成を乱す可能性を概説する。Th17由来IL-17Aの過剰とTreg機能低下が神経炎症と行動異常を駆動し、腸—免疫—脳軸の恒常性破綻が病態の一因となりうる。

Keywords:  Th17細胞,Treg細胞,母体免疫活性化,自閉スペクトラム症,腸—免疫—脳軸

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