筑波会議2025に参加しました

筑波会議2025(Tsukuba Conference 2025)は、10月1日から3日までつくば国際会議場で開催される国際会議であり、産学官の若手リーダーが一堂に会し、未来社会に向けた課題と解決策を議論する場です。本会議は2019年に始まり、今回で第4回目を迎えます。初回以降、Society 5.0 や SDGs、「Inclusive Innovation」などをテーマに、世界各国から数千人規模の研究者や学生、産業界関係者が参加してきました。今回のテーマは「社会と共に新たなフロンティアへ(Going into New Frontiers with Society)」であり、宇宙、脳科学、核融合、水素エネルギーといった最先端分野に加え、グローバルサウスにおける課題と機会に焦点を当てています。

会期中は、開会セッションに続き、各分野の先導的研究者や産業界リーダーによる基調講演、並びに複数の分科会が開催されました。特に神経科学、生命科学、環境問題、デジタル社会など幅広い領域で討議が行われ、若手研究者や学生が国際的な視野を広げる機会が提供されました。会議の成果は「筑波宣言」としてまとめられ、未来を担う若者が国境や専門の壁を越えて連携する姿勢を世界に発信されます。

私たちの研究室からは「医学・生命科学国際学生発表会(International Student Presentations of Medical & Life Sciences)」に2名の学生が参加しました。本セッションは10月2日・3日の2日間開催され、筑波大学を中心とする大学院生や国際学生が参加しました。発表形式は口頭発表とポスター発表があり、いずれもオンサイトで行われました(一部ハイブリッド形式対応)。内容は医学・生命科学の幅広いテーマを対象とし、研究成果を世界に向けて共有する場となりました。

プログラムは両日とも午前の口頭発表から始まり、午後にポスターセッション、続いて再び口頭発表が組まれており、最終日には優れた研究に対してプレゼンテーションアワードが授与されました。今回の学生発表会は、筑波大学フロンティア医科学学位プログラム、ヒューマンバイオロジー学位プログラム、ヒューマニクス学位プログラム、ニューロサイエンス学位プログラムなど複数の大学院プログラムの共催であり、医学・看護学・生物学・公衆衛生といった分野横断的な支援を受けて運営されました。参加者にとっては、国内外の研究者や学生との活発な議論を通じて、学術的な交流のみならず国際的なネットワーク形成を進める貴重な機会となりました。

筑波会議2025は「未来を創る若手リーダー」の交流拠点として、科学技術と社会をつなぎ、新たな知のフロンティアを切り拓くことを目指しています。医学・生命科学国際学生発表会は、次世代の研究者にスポットライトを当てる重要なプログラムであり、筑波から世界に向けて多様な知見と協働の可能性を発信していく場となることが期待されます。

ポスター会場では、学生たちが盛んに情報交換していました。同世代の研究に刺激を受けて、自分の研究のドライビングフォースとしてほしいものです。

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