春分の日は毎年3月20日か21日頃に訪れる日本の国民の祝日です。これは二十四節気の一つである「春分」にあたり、昼と夜の長さがほぼ同じになる特徴があります。この日を境に北半球では徐々に昼が長くなり、冬が終わって本格的な春の訪れを告げます。太陽が真東から昇り、真西に沈む特別な日で、農業社会では作物の種まきなど農作業開始の目安としても古くから重視されています。また、仏教では春分の日を中心とする前後3日間を含めた計7日間を「春のお彼岸」と呼びます。仏教的に極楽浄土が西方にあるとされ、太陽が真西に沈む春分は「あの世」と「この世」が最も近づく時期と考えられているため、この期間にお墓参りをして先祖を供養します。日本では墓参りの際に「ぼたもち」をお供えする習慣がありますが、これは春に咲く牡丹の花に由来しています。さらに、現在の祝日法では春分の日を「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」と定めており、自然の大切さや生命の尊さを再認識する日でもあります。最近では、地域ごとに自然保護活動や植樹イベントなどが開かれることも多くなりました。こうした行事を通じて、現代でも春分の日は、季節の変わり目を祝い、自然と生命への感謝を深めるとともに、家族や地域社会との絆を見つめ直す機会として、広く親しまれています。
春分の日は、旧法にあった「春季皇霊祭」から改称されました。春季皇霊祭は、現在でも行われている宮中祭祀の一つで、春分の日と秋分の日(秋季皇霊祭)に斎行される大祭を指すとのことです。
本日は祝日ですが、午後から生物学類、医学類の学生が研究室で実験やデータのまとめを行いました。研究棟の近くの桜の花の下では、写真撮影をする学生の姿が見られました。APPW2025が終わり、いよいよ2024年度も残すところが少なくなりました。花粉と書類に負けずに、若い人とともにさらなる成長を目指したいものです。





