筑波大学の構内にはモクレンの樹が多く存在し、早春に大きな純白な花をつけます。3日前頃から、蕾が開花し始めました。早朝に、朝露に濡れた純白の花を見るのが楽しみです。本日も研究室の学生たちが、プレゼンテーションの練習と実験を行ってくれました。
モクレンは、春に大きく美しい花を咲かせるモクレン科の落葉または常緑樹です。その華やかで気品ある姿は、日本や中国をはじめとする東アジアの文化に深く根付いており、庭園や街路樹として愛されてきました。特に、日本では春の訪れを告げる花の一つとして、古くから人々に親しまれています。また、その優雅な花の姿は詩歌や文学にも頻繁に登場し、多くの人々の感性を刺激してきました。
モクレンの花の開花は、厳しい冬を越えた後に訪れます。その過程は、学び続ける学生の成長とよく似ています。知識を積み重ね、試行錯誤を繰り返す中で、自らの才能が開花する瞬間が訪れます。たとえ努力がすぐに結果として現れなくても、モクレンが春を待ち、確実に花を咲かせるように、学生たちもまた、いつか自分の春を迎えることができます。研究室で集中して作業している学生の姿を見ると、とても頼もしく、その成長と開花を見るのが楽しみです。
歴史を通じてモクレンは、高貴さや才能、純潔、そして春の訪れを象徴する花として愛され続けてきました。その優雅な花は、私たちに自然の美しさと、努力が報われる瞬間の尊さを教えてくれます。本日は、医師国家試験の合格発表がありました。M6の学生は、スタッフSが筑波大に着任して初めてクラス担任をした学年です。若い方たちの成功を寿ぎたいものです。









孤之有孔明 猶魚之水也 『十八史略』 巻3「東漢」