胎内薬剤曝露とASDの総説が発行されました

生物学類と医学類の学生を著者とする総説がDOHaD Research誌に2024年10月に受理されました。校正作業が終わり、13巻1号(2025年03月発行)に掲載されました。

自閉スペクトラム症(ASD)の発症率は近年増加傾向にあり、最新の推定では米国で約2.7 %(1/36)の子どもがASDとされている。ASDは、遺伝的要因と環境要因の相互作用によって引き起こされると考えられている。環境要因の中でも、抗てんかん薬として広く使用されているバルプロ酸(VPA)の胎生期曝露が、ASDリスクを増加させることが疫学研究で示されており、そのメカニズムの解明は重要な研究課題となっている。本総説では、VPA曝露とASDの関連について、発達神経毒性メカニズムと動物モデルを中心に統合的に考察した。

筆頭著者のKさん、おめでとうございます🎉

Kubo A, Kamiya S, Higuchi K, Nakamura K, Sanaka S, Sasaki T. Prenatal Valproic Acid Exposure and Autism Spectrum Disorder: An Integrative Review of Developmental Neurotoxicity Mechanisms and Animal Models. 2024-12. DOHaD Research 13 (1). 15-24.

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