1‐2月は、卒業論文や修士論文の締め切りや審査会などが設定されていることが多いです。多くの学生にとって非常に重要な時期です。締め切り直前は、様々なトラブルが起こり得ます。スタッフは多くの失敗を経験しています💦実際のエピソードや成功例・失敗例を聞いておくとよいです。卒業論文や修士論文を完成させるために留意すべきポイントを挙げます。「3-2-1ルール」が代表的な方法で、これを守ることでデータを効果的に保護できます。
① バックアップの基本ルール: 3-2-1ルール
- 3つのコピーを作る
- 作業中のオリジナルデータ1つと、そのバックアップを2つ追加で作成。
- 合計で3つのデータを用意することで、万が一のトラブルに備える。
- 2種類の異なるストレージに保存する
- 同じデバイスやメディアに保存すると、故障時に全て失われるリスクがあります。
- 例: 1つはクラウド(Google Driveなど)、もう1つは外付けストレージ(USBメモリや外付けハードディスク)に保存。
- 1つはオフサイトに保管する
- 自宅や作業場所以外の安全な場所に1つのコピーを保管します。
- クラウドストレージや別の場所に保管する物理的ストレージ(USBなど)がこれに該当。
② 3-2-1ルールを具体的に実践する方法
例1: 卒業論文のバックアップ
- オリジナル: 自宅PCの作業フォルダに保存。
- バックアップ1: Google Driveに同期。
- バックアップ2: USBメモリにコピーして、自宅以外(例えば大学のロッカーなど)で保管。
例2: 大量の研究データのバックアップ
- オリジナル: 研究室のPCに保存。
- バックアップ1: 外付けハードディスクに保存。
- バックアップ2: クラウドストレージ(DropboxやOneDriveなど)にアップロード。
③ 補足ポイント
- バックアップ頻度:
データの変更があったたびにバックアップを取ることが理想です。特に重要な変更や進展があった際には、すぐに保存するよう心がけましょう。 - バージョン管理:
古いデータを上書きせず、日付やバージョンを明記して保存すると、過去の状態に戻りたいときに便利です。- 例:
thesis_draft_v1_2025-01-14.docx
→thesis_final_2025-01-21.docx
- 例:
- 異なる形式での保存:
必要に応じてPDFなどのフォーマットにも変換して保存。特に論文は提出時にPDFで求められる場合が多いです。
このルールを活用することで、予期せぬデータ消失に備えることができます。特に重要な時期には、こまめなバックアップと異なる保存方法を組み合わせて、データの安全性を高める必要があります。卒業論文の提出が完了したら、これらのデータをまとめて研究室に提出しましょう。
