2025年を迎えて

明けましておめでとうございます。

当研究室は2015年7月に発足し、10回目の正月を無事迎えることができました。私たちの研究活動に多大なるご支援とご協力を賜り、心より感謝いたします。この場をお借りして、旧年中お世話になった方々にお礼を申し上げます。

本年2025年は、十二支の「巳(蛇)」にあたります。古来より蛇は、脱皮による再生や変容を象徴する生き物として、さまざまな神話や文化において重要な位置を占めてきました。古代ギリシア神話では医療と治癒の神アスクレピオスの杖に絡む蛇が生命力や再生を示し、また日本文化においても蛇は再生、豊穣、厄除けの象徴として神聖視されてきました。

蛇が定期的に古い皮を脱ぎ捨て、新しい状態へと生まれ変わる姿は、私たち人間の成長や転機のメタファーとして語られることが多くあります。本年巳年にあたっては、私たちもこの象徴に倣い、新しい挑戦に向けて勇気を持ち、変化を恐れず前進していきたいと思います。

昨年は研究も教育も多くのことに挑戦しました。失敗や困ったことも多くあり、打てるだけの手を打っても、事態はよくならず、自らの不甲斐なさに悲しく思ったことも多かったです。近くにいる人たちの隠れたご尽力を思い知らされ、新しい才能との出会いに喜びを強く感じた年でもありました。周りの皆さんのご協力を得て、無事に2025年を迎えることができました。

今年は解剖学・神経科学研究室の創立10周年を迎えます。天空を舞う若い大鳳の活躍を仰ぎ見るとともに、自らの牙を研ぎ澄ますことを怠らないようにしたいと考えています。

本年もご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いします。

2025年 初春 解剖学・神経科学研究室 スタッフ一同

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.