冬休み中のキャンパス内は静謐な時間が流れています。穏やかな冬の日の光がキャンパスを照らし出していました。実験室に学生の方がいないのは、やや寂しいですが、事務がお休みの間に少しでも研究を進めておきましょう。年が明ければ怒涛の学位審査、卒業研究発表会、公聴会などでバタバタし、気がつけば3月になり、若い人が本学を旅立っていく後姿を眺めることになるでしょう。
振り返れば本年はいろいろ挑戦しました。多くの失敗もしました。困ったことも多くあり、打てるだけの手を打っても、事態はよくならず、自らの不甲斐なさに悲しく思ったことも多かったです。新しい才能との出会いに喜べば、別れもありました。体力は落ち、眼も見えず、なんとかしなければと気ばかりが焦ります。研究も教育も、自らが学生の時とは大きく変化しており、定石が通じなくなっています。来年は解剖学・神経科学研究室の創立10周年を迎えます。天空を舞う若い大鳳を仰ぎ見るとともに、自らの牙を研ぎ澄ますことを怠らないようにしたいと思います。











