寂光と解剖学アトラス

本日も朝から冬の日差しがキャンパスを包み込んでいました。午後になって、生物学類の学生が不意に研究室に来て、せっせと作業していらっしゃいました(帰省したのかと思っていました🐗)。”やる気が壊滅的に出ない”とのことでしたが、その後PCに向かって、文書をかりかりと書いていました。レポート(?)が無事に出来上がるといいですね。論文もぜひ書いてほしいです🖊平砂学生宿舎の近くに、「未来社会デザイン棟」が建設中のようです。広いスペースを工事しているので、大型の施設のようです。

さらに配送業者様が、「グレイ解剖学 原著第5版」 (2024/12/26発売)を届けてくれました。相変わらずの美しいアトラスです。本学では、以下のアトラスを推薦していますが、「グレイ解剖学 」も美しく、眺めているだけでも楽しくなるアトラスです。冬休みの間に、しっかり読んでみたいと思います。

解剖実習の手引き」 改定11版 寺田春水、藤田恒夫著 南山堂 ¥7,884
プロメテウス解剖学コアアトラス」第3版 坂井健雄 医学書院 ¥10,260
 または「解剖学カラーアトラス」 第9版 Rohen、横地ほか 医学書院 ¥12,960

グレイ解剖学 原著第5版』は、2024年にエルゼビア・ジャパンから出版された解剖学の総合的な教科書です。この書籍は、1858年の初版以来、約170年間にわたり医学教育の分野で高い評価を受けてきた『Gray’s Anatomy』の最新日本語版です。全1,000ページにわたり、人体の構造を詳細に解説しており、医学生や医療専門家にとって貴重なリソースとなっています。著者はRichard L. Drake、A. Wayne Vagi、Adam W. M. Mitchellの3名で、各分野の専門家によって執筆されています。

本書の最大の特徴は、解剖学的知識がどのように臨床現場で応用されるかを豊富な例を通じて示している点です。臨床に関連する事項が詳細に解説されており、学習者がその重要性を理解しやすく、実践的な知識を身につけることができます。また、学習者の利便性を考慮し、章構成はどこからでも読み始められるよう設計されています。人体の構造の全体像を概観でつかみ、その後、必要に応じて局所解剖や体表解剖を学習することで、実際の臨床現場を意識した理解を深められるよう工夫されています。

さらに、本書は最新の画像診断技術との連携にも注力しており、CTやMRIを活用した図版が充実しているため、従来は難しかった構造の視覚的な理解が可能となっています。また、臨床症例を具体的に解説する章では、時間の経過に沿った診断プロセスを通じて、解剖学的知識がどのように症状の理解や治療に役立つかを丁寧に紐解いています。これらの症例や問題はオンラインコンテンツにも収録されており、紙面の制約を超えて応用学習を支援しています。新たにトランスジェンダーやインターセックスに関連する臨床上の重要な考慮事項が追加されています。

解剖学用語については、日本解剖学会の基準に基づきつつ、臨床現場で使用される表現も考慮して翻訳されています。また、読みやすさを追求し、図内の用語や説明も整理されています。電子書籍版が付属しているため、学習者は移動中や実習中にも学ぶことができ、効率的な学習環境が提供されています。

…と考え事をしていたら、学生の方は疾風のようにいなくなっていました😢あいかわらず遊走能が高いようです。

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