静かな雨から学祭の賑わいの中へ

2024年度の雙峰祭が開催されています。

前夜祭の日は朝から冷たい雨でした。少しだけ開けた窓から吹き入れる風は冷たく、精神の罅割れを撫でていきます。早朝、12月に出版される論文の校正原稿が2編届いたので、大急ぎで修正して送り返しました。 強めの雨音をBGMに、医学類の学生が書いた原稿に加筆して共著者に送付しました。年度内に受理されてほしいです。学祭の準備なのか、楽器を演奏する音が廊下に木霊していました。 気持ちを切り替えて、次の原稿にとりかかることにしよう。

雙峰祭当日は、秋晴れとなりました。多くの人が行き交う様子が研究棟からも見ることができました。コロナ禍の時を想うと、隔世の感を覚えます。夕方には西の空が朱く燃えている様子が美しかったです。4日夜は、花火の音が研究棟まで響いていました。秋の花火は夏とは異なり、やや寂寥感を感じさせます。来年度の雙峰祭までに、鋭気と烈気溢れる若者と共に研究を新しいphaseに進めたいものです。解剖実習もいくつかの新しい試みをしたいと考えています。

いっしゃうけんめいやってきたといっても
ねごとみたいな
にごりさけみたいなことだ
  ……ぬれた夜なかの焼きぼっ杭によっかかり……
おい きゃうだい
へんじしてくれ
そのまっくろな雲のなかから

宮沢賢治「雲」

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