生命環境学群生物学類人間生物コース3年生の日向寺光洋さんが、卒業研究生として研究室に参加しました。
〇日向寺光洋さん(生命環境学群生物学類3年)
2024年度よりこちらの研究室に参加させていただくことになりました、生物学類の日向寺と申します。
高校生の頃から、ヒトにおける環境と発達の関連や、精神神経疾患などの生命現象に漠然とした興味がありました。進学にあたって、分子生物学といったミクロな生物学から、生態学などマクロなレベルでの生物学まで、幅広く学んで見識を深めようと思い、生物学類に入学しました。
その後、生物学類で開講されている人間生物コースにおいて様々な講義を受ける中で、精神疾患の分子メカニズムといったテーマに強く惹かれ、解剖学・神経科学研究室で卒業研究のご指導をお願いさせていただきました。今後は、神経細胞やグリア細胞の細胞内輸送機構と精神疾患との関連といったテーマに取り組んで行きたいと考えております。
本研究室での活動を通して、精神疾患という複雑な生命現象の解明の一端を担うことが出来れば幸いです。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、精一杯取り組んでまいります。これからどうぞよろしくお願いいたします。
研究テーマ:”Elucidation of the role of the schizophrenia-related kinesin KIF17 in microglial morphological changes”
2024年度 生物学類卒業研究発表会に参加して
私は本発表会において、「統合失調症関連キネシンKIF17がミクログリア形態変化において果たす役割の解明」と題し、自身の卒業研究の成果を報告いたしました。
学類内向けのイベントではありましたが、これまで学会等での発表経験がなかったため、少し緊張や不安もありました。資料作成にあたっては、生物学類にはさまざまな専攻分野や異なる関心を持つ学生や先生方が在籍していることを念頭に置き、多くの方に理解しやすいものを心がけました。限られた発表時間の中で、発表内容の「正確さ」と「伝わりやすさ」のバランスを取ることは難しく感じましたが、資料を作成する過程で、自身の研究の到達度やこれまで気づけていなかった課題を明確にすることができました。
当日は多くの方に発表を聞いていただき、質疑応答ではさまざまなフィードバックをいただくことができました。また、学類同期の発表を聴講する中で、テーマ設定や実験のアプローチ、スライドのより良い見せ方など、多くの気づきを得ることができました。発表会で得た経験を、今後の研究活動に生かしていきたいと思います。
本研究を遂行するにあたり、お世話になった解剖学・神経科学研究室の皆様、発表会の開催に関わってくださった先生方、準備委員の皆様に、心より感謝申し上げます。
生命環境学群生物学類人間生物コース→フロンティア医科学学位プログラム
Publications
Iwata S, Hyugaji M, Takei Y et al., in submission.
Hyugaji M, Morikawa M, Sasaki T, Iwata S, Takei Y. Elucidation of the role of the schizophrenia-related kinesin KIF17 in microglial morphological changes. Tsukuba Journal of Biology. 2025-09. 24 (1).
Presentation
Mitsuhiro Hyugaji, Momo Morikawa, Tetsuya Sasaki, Suguru Iwata, Yosuke Takei. Elucidation of the role of the schizophrenia-related kinesin KIF17 in microglial morphological changes. Graduation Thesis Presentation, College of Biology. 2025.02.18. Tsukuba.







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