医学群医学類のM1~M4の学生を対象とした研究室演習に、当研究室も参画します。詳細は令和4年度の研究室演習シラバスを参照してください。1-2名の学生を募集する予定です。興味がある方は、武井まで相談ください。
研究内容(暫定):神経細胞及びグリア細胞における細胞内物質輸送系についての分子細胞生物学・遺伝学的解析
培養した神経細胞やグリア細胞を用いて、細胞内の物質輸送についての実験を行います。細胞の中では、核内のDNAに含まれる情報が遺伝子としてRNAに転写され、その後にRNAから翻訳されたタンパク質が様々な機能を発揮することで細胞の生存・機能・形態を支えています。これはどのような細胞にも言えることですが、タンパク質が翻訳される場所と機能を発揮する場所が全て同じ場所であるとは限りません。特に、神経細胞のように高度に、長く発達した無数の突起構造を有する場合においては、翻訳される地点と機能を発揮する地点がとても離れている場合があります。細胞内輸送系はモータータンパク質による積み荷輸送を介して、これら2つの地点の間を橋渡しし、単純にモノを運ぶこと以上に様々な細胞の機能等に影響を与えています。
本演習では、神経細胞、または主に神経細胞を守る役割を担うグリア細胞内における物質輸送系についての解析を行うため、細胞の培養、初心者でもできる分子生物学的解析(例えばイムノブロッティングや免疫染色)などを用いた実験手技、及び得た実験データの解析・考察、参考になる論文の探し方・読み方までを習得することを目標とします。研究室の論文抄読会に参加し、神経科学の最先端の知見にも触れていただきたいと思います。
筑波大学は開学時から一年次から専門教育の一端に触れる「楔形カリキュラム」を採用し、新入生の学習意欲に対応してきました。これをさらに進め、このプログラムでは意欲のある全学群の1−3年次生も 4年生の卒業研究のような活動ができるようにします。 研究活動を行いたい学生は、研究計画書を提出して採択されれば、アドバイザ教員を通して研究費を使用できます。研究終了後は成果の発表と実績報告を行います。
2022年度の第1回申請受付が開始されました。募集期間は、下記になります。
第1 回:4 月6 日(水)~4 月27日(水)

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