解剖学・発生学研究室(高橋智先生)との共同研究が論文になりました

 大学院生の當銘幸貴(感性認知脳科学専攻2年)を筆頭著者とする論文が出版されました。解剖学・発生学研究室(高橋智教授)との共同研究の成果になります。

 母体免疫活性化を軸として新しい精神疾患モデル動物の確立を目指す中で、流産率に関する新しい表現型を見出しました。インターロイキン過剰発現マウスにおいて胎盤構造の脆弱性があり、さらに合成二本鎖RNA poly(I:C)の投与によって引き起こされる流産率を野生型と比較したところ、poly(I:C)投与によって引き起こされる流産率が野生型マウスに比べ顕著に高いことがわかりました。コントロールとしてPBSを投与した場合は、野生型マウスとインターロイキン過剰発現マウスの間に流産率の差は認めらていません。インターロイキン過剰発現が妊娠期マウスにおけるウイルス応答性を増強している可能性が示唆されています。

 日本実験動物学会の学会誌であるExperimental Animals 68巻4号(2019年10月発行)へ掲載予定です。

医学医療系 解剖学・発生学研究室 http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/anatomy/embryology/

closeup young rat (Rattus norvegicus) stands on its hind legs and looking up. isolated on white background

Tome S*, Sasaki T**, Takahashi S, Takei Y**. Elevated maternal retinoic acid-related orphan receptor-γt enhances the effect of polyinosinic-polycytidylic acid in inducing fetal loss. 2019. Jun 10. doi: 10.1538/expanim.19-0038. *First Author, **Corresponding Author

http://www.kansei.tsukuba.ac.jp/~takeilab/index.php/2019/05/13/20180000-50/

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