生物学類学生の総説が発行されました

生物学類学生を筆頭著者とする総説が Reproductive Immunology and Biology誌に掲載されました。

Kamiya S*, Kubo A*, Higuchi K, Nakamura K, Kishi K, Sasaki T†. Maternal immune activation and abortion: The Role of IL-17A. Reproductive Immunology and Biology. 2024-12. in press. *equal contribution

妊娠の維持は、様々なウイルス・細菌感染や免疫異常によって活性化される炎症の影響を受けやすい。しかし、有害な免疫反応による妊娠の喪失のメカニズムは、まだ解明されていない。Tヘルパー17(Th17)細胞は、母体免疫活性化(MIA)に関与することにより、妊娠中の様々な合併症に重要な役割を果たすことが示唆されている。MIAを介した流産におけるTh17細胞の役割の可能性を検証するため、我々はTh17細胞発生のマスターレギュレーターであるレチノイン酸関連オーファン受容体γ-t(RORγt)を過剰発現させたトランスジェニックマウスを解析している。本稿では、当研究室から発表された論文“Elevated maternal retinoic acid-related orphan receptor-γt enhances the effect of polyinosinic-polycytidylic acid in inducing fetal loss.” の内容を中心に、流産における母体免疫活性化とIL-17Aの役割について概観する。

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