ゲノム脳科学・病態制御学グループ
脳神経科学

脳・神経系で働く遺伝子・タンパク質の機能解析を柱とした研究を進めています.

@長鎖遺伝子の発掘と機能解析
 ヒトの遺伝子には多くの長鎖遺伝子が存在しています.長鎖遺伝子がコードする大きなタンパク質は生命活動において重要な役割を果たしており,疾患との関連性の高いものが多いと言われています.しかしながら,その大半の機能はわかっていません.私は未知の長鎖遺伝子に焦点を絞り,脳・神経系におけるそれらの遺伝子の機能解明を目指しています.方法としては,KOマウスと遺伝子導入系を用いた解析が中心となります.さらに,複数の研究機関と連携し,ヒト長鎖遺伝子の機能解析をバイオインフォマティクスによって進めています.客観的なデータの抽出が可能なバイオインフォマティクスによる解析と従来の手法を融合させた統合解析は,生命科学研究の主流になりつつあります(本項掲載日 : 2015年12月7日).

A神経変性疾患・神経損傷の治療を目指した基礎研究
 臨床系の研究室と共同でアルツハイマー病やハンチントン病といった神経変性疾患の発症機序の研究も行っています.また,脊髄損傷・末梢神経障害といった各種神経損傷に対する新しい治療法の開発を目指した基礎研究も行っています(本項掲載日 : 2015年12月7日).