概要

  • ニューロサイエンス学位プログラム・リーダー 武井陽介
  • ニューロサイエンス学位プログラム・サブリーダー 山田一夫

本学位プログラムについて

本ニューロサイエンス学位プログラムは,人間総合科学研究科・感性認知脳科学専攻の行動科学および神経科学領域が母体となり, グローバルスタンダードを備えた「ニューロサイエンス」の大学院教育課程として,2020年4月に新しく発足するプログラムである. もともと、心理学,生物学,農学,基礎医学,精神医学,獣医学,工学などの研究者が集結した複合・学際領域として生まれた「ニューロサイエンス」は, 国際的な位置付けが確立している一方で,国内おいてはニューロサイエンスと言う学位名をはっきり打ち出している大学院教育プログラムは未だ多くは存在しない. 筑波大学大学院の改組にあたって,筑波大学を代表する学際融合専攻である感性認知脳科学専攻の教育・研究基盤を引き継ぎつつ, これまで以上に多岐にわたる領域の研究者が集結し,国際的競争力のあるニューロサイエンスの大学院教育の推進を目指すこととなった. 分子・細胞,システム,行動・認知,障害・臨床・支援の研究領域を有機的に連携させた授業科目や, 感性認知脳科学専攻で長年培ってきた高度専門科学英語力養成プログラムに加え,社会的実践の現場や国内・外の研究機関などでのインターンシップを通して, 神経科学のプロフェッショナルとして活躍できる人材の育成を目指した,国際基準のニューロサイエンス大学院教育プログラムを展開する.

本学位プログラム<博士前期課程>設置の趣旨

授与する学位の名称:修士(神経科学)

人材養成目的

  • 後期課程での研究者養成教育に繋がる神経科学の広範な学術的基盤を修得した人材の養成
  • 社会の様々な現場において、神経科学の専門性を活かして活躍できる人材の養成

養成する人材像

  • 正常および障害のある脳機能についての基礎知識と解析技術の学術基盤をもとに、基礎・応用研究を推進できる人材
  • 神経科学分野の広範な領域の学際的見識をもとに、現代社会が抱える様々なこころや行動の問題の解決に寄与できる人材
  • 神経科学の学識を基盤に国内外の社会の現場での複合的問題の解決に応用する能力を持った人材

修了後の進路

  • ニューロサイエンス学位プログラム博士後期課程への進学
  • 心理学、障害科学、生命科学などの隣接諸領域の学位プログラム博士後期課程への進学
  • 産官の現場での一般職、専門職
  • 国内・外の高等教育機関の教員や障害科学領域の専門職

ディプロマ・ポリシー

最終試験において、学際的な視点から神経科学領域の必須基礎知識、研究課題に関する分析力、論理的思 考力、応用力および解決能力を持つことが認められた者に修士の学位を授与する。

汎用的知識・能力
  1. 知の活用力: 人類社会に役立つ知を活用する能力
  2. マネジメント能力: 柔軟性と選択性をベースに課題に的確に対応する能力
  3. コミュニケーション能力: 物事を的確に分かり易く伝える能力
  4. チームワーク力: チームとして協働し積極的に物事の達成に寄与する能力
  5. 国際性: 国際的な視野に立って行動する能力
専門的知識・能力
  1. 基礎知識・専門知識:神経科学分野での課題発見、計画立案、研究実施に必須である神経科学全般にわたっての基盤的知識の習得。
  2. 研究実践スキル:研究者倫理に基づき、神経科学分野において、ヒトや動物を対象とした基礎的な研究(実験・調査)が実施できる能力。
  3. 研究情報収集・成果発信力:神経科学分野の論文の読解、情報収集、成果発信を行うに足る、英語を含む基礎的コミュニケーション力。
  4. 実践力:神経科学分野の基礎知識を活かし、実社会での問題解決に向けての活動を実践できる能力。
  5. 論理的思考力:神経科学分野の基礎的研究の立案、実施、成果発信を論理的思考に基づいて行う能力。

カリキュラム・ポリシー

  • 基礎講義(研究者倫理を含む)、基礎科学英語、キャリア形成(合宿を含む)、先端的研究セミナー、修士論文指導などの必修科目の開設、修士論文研究資格試験や、修士論文を統一フォーマットとするなど、学位プログラムに所属する教員全員が、教育課程編成の理念、実施方針について明確な共通理解を持って学生の教育にかかわることにより、教育、学位の質の保証を図る。
  • 神経科学の領域を大まかに、「分子・細胞」、「システム」、「行動・認知」、「障害、臨床、支援」の4領域に分け、入試、基礎講義、修士論文資格審査、修士論文最終審査などの教育課程の実施を円滑かつ学生にわかりやすく進める。但し、教員、学生をこの4領域にいずれかに配属させることはせず、オーバーラップも含めて、緩やかな括りとみなす。
(教育課程の概要等)
  • 国際的に用いられており日本語版も出版されているテキスト(Principles of Neural Science, Fifth Edition;カンデル神経科学、第5版を予定)に基づく、神経科学の基礎知識を習得する課程
  • 先端的研究を推進している招聘講師による研究セミナー、学会シンポジウムや、国内の教育・研究機関が提供する神経科学基礎研究コースやセミナーを活用する神経科学研究法に関する教育課程
  • 神経科学の基礎的研究課題について ラボローテーションなどを通して習得する課程
  • 英語修士論文研究プロポーザル(必須)、 英語修士論文(任意)、修士論文英語アブストラクトを作成するに足る基礎科学英語表現力を養成する課程
  • プログラム合宿、MyIDPなどの活用によるキャリアプランの明確化を促す教育課程
  • 修士論文研究資格試験、修士論文最終試験に合格するに足る論理的思考力、研究企画力・遂行力を養成する課程

アドミッション・ポリシー

  • 広く、脳機能や行動、こころ、およびその異常についての専門的研究に関心の高い人材。神経科学、心理学、障害科学、生物学、基礎医学などの学部教育を受けた者が望ましいが必須ではない。

本学位プログラム<博士後期課程>設置の趣旨

授与する学位の名称:博士(神経科学)

人材養成目的

  • 脳の働きに関する広範な学術的基盤を有し、高次脳機能としてのひとのこころの理解に貢献できる「神経科学」の専門家を養成する。

養成する人材像

  • 正常および障害のある脳機能についての最高度の専門知識と解析技術を備え、基礎・応用研究を推進できる人材
  • 神経科学分野の広範な領域の専門的および学際的見識をもとに、現代社会が抱える様々なこころや行動 の課題に敏感かつ真摯に向き合い解決に寄与できる人材
  • 国内外の教育・研究機関において、人材育成や学際的研究を牽引できる人材
  • 研究者倫理に基づき、神経科学分野のプロフェッショナルとしての行動する意識、自己管理能力、人間力を持った人材

修了後の進路

  • 国内・外の大学、研究機関、企業研究所の研究員
  • 国内・外の高等教育機関の教員
  • 国内・外の障害科学領域の専門職
  • その他

ディプロマ・ポリシー

最終試験において、神経科学の専門的かつ学際的見識に基づき、複合的な研究課題を自ら設定・解析し、論理的思考を経て客観的な結論を導くことができる資質や能力の修得が認められる場合に博士の学位を授与する。

汎用的知識・能力
  1. 知の創成力:論理的思考能力を基盤に人類社会の未来に資する知を創成する能力
  2. マネジメント能力:柔軟性と選択性をベースに課題を発見し解決のための方策をマネジメントする能力
  3. コミュニケーション能力:物事の本質を積極的かつ分かり易く伝える能力
  4. リーダーシップ力:リーダーシップを発揮して物事を達成する能力
  5. 国際性:国際的に考え行動する能力
専門的知識・能力
  1. 高度専門知識:神経科学分野において、先端的な研究計画の立案・実施と、優れた研究成果を得られるだけの専門的な知識 。
  2. 高度研究実践スキル:研究者倫理に基づき、神経科学分野において、ヒトや動物を対象とした先端的な研究(実験・調査)を実施できる能力。
  3. 研究情報収集・成果発信力:英語を適切に使用し、研究成果の発表や、研究上のディスカッション等を行うに足る文章力、表現力、ディベート力。
  4. 実践的研究力:神経科学分野の専門知識を活かして、実社会での問題解決に向けての活動を実践する企画力、指導力
  5. 論理的思考力:神経科学分野の先端的研究の立案、実施、成果発信を論理的思考に基づいて推進できる能力。
課程を通して修得すべき知識・能力等
  • 神経科学全般の専門的知識や研究手法の修得に基づく研究力
  • 論理的思考力、文章力、高度な英語表現力、ディベート力
  • 他領域の専門家との協働に必要な コミュニケーション力、企画力
  • 研究者倫理の理解と実践、研究者としての自己管理能力及び研究指導力
  • 基礎科学の研究成果を社会へ発信する力、社会が抱えるこころの課題に敏感かつ真摯に向き合うプロフェッショナルとしての意識とそれを支える人間力

カリキュラム・ポリシー

学位プログラムに所属する教員全員が協働して学生の教育にかかわる教育課程を編成し、教育、学位の質の保証を図る。

(教育課程の概要等)
  • 神経科学の専門家として活躍するのに必須な学際的研究力を養成する課程
  • 大学院共通科目および博士論文研究資格試験を通して研究者倫理の理解徹底と実践を図る課程
  • 高度な科学英語力、論理的思考力を養成する課程
  • 国内・外の教育・研究機関が提供する神経科学研究セミナーなどを積極的に活用した神経科学基礎研究インターンシップ教育課程
  • 既存の学問体系にとらわれない柔軟な思考力、研究企画力を養成する課程
  • 前期課程開設科目(神経科学基礎論の Review/Discussion Class, English Journal Club, 神経科学先端研究セミナーでのセミナー企画や座長、など)の TF 経験を通して指導力を養成する課程
  • MyIDP などの活用によるキャリアプランの明確化、自己管理力の強化を促す教育課程
  • 大学院共通科目や他学位プログラム開設科目を利用した隣接諸領域への関心、理解を促す教育課程

アドミッション・ポリシー

  • 博士前期課程において、神経科学、心理学、障害科学、生物学、基礎医学を専攻した者
  • 前期課程で一定の力をつけていることを前提とし、修了後研究者として自立することを前提としたポテンシャルを有する人材。
  • 選抜に当たって重視する資質
    ①博士前期過程(修士課程)で行った研究の内容と理解度。
    ②研究企画力。
    ③プレゼンテーション能力。